地球温暖化について

地球温暖化は温室効果ガスの大量排出から

出典)温室効果ガスインベントリオフィス全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイトより

現在、地球の平均気温は14℃前後ですが、もし大気中に水蒸気、二酸化炭素、メタンなどの温室効果ガスがなければ、マイナス19℃くらいになります。太陽から地球に降り注ぐ光は、地球の大気を素通りして地面を暖め、その地表から放射される熱を温室効果ガスが吸収し大気を暖めているからです。
近年、産業活動が活発になり、二酸化炭素、メタン、さらにはフロン類などの温室効果ガスが大量に排出されて大気中の濃度が高まり熱の吸収が増えた結果、気温が上昇し始めています。これが地球温暖化です。

このままでは2100年に気温は最悪の場合、最大5.7℃上昇

IPCC国連気候変動に関する政府間パネル第6次評価報告書(2021年)によると、世界平均気温は工業化前と比べて、2011~2020で1.09℃上昇しています。
また、陸域では海面付近よりも1.4~1.7倍の速度で気温が上昇し、北極圏では世界平均の約2倍の速度で気温が上昇するとしています。
特に最近30年の各10年間の世界平均気温は、1850年以降のどの10年間よりも高温となっています。中でも1998年は世界平均気温が最も高かった年でした。2013年には2番目に高かった年を記録しています。
今後、温室効果ガス濃度がさらに上昇し続けると、今後気温はさらに上昇すると予測されています。IPCC第6次評価報告書によると、今世紀末までに3.3~5.7℃の上昇(SSPD-8.5)と予測されています。

上がり始めた気温は人類が引き起こしたもの

温暖化の原因については、IPCC第1次評価報告書(1990年)では「気温上昇を生じさせるだろう」という表現にとどまっていましたが、第5次評価報告書(2013年)では人間活動が原因である可能性が極めて高い(95%)と発表されました。直近の第6次評価報告書(2021年)では「疑う余地がない」とさらに踏み込んだ断定的な表現となりました。

地球温暖化で変わる環境

出典) スターン・レビュー(2006年10月)全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイトより

20世紀(1901~2010年)の間、海面は19cm上昇しました。
今後、地球温暖化に伴う海水温の上昇による熱膨張と氷河などの融解によって、2100年までに最大82cm上昇すると予測されています。また、IPCC第6次評価報告書によると、地球温暖化により気候変動に関連した水害や高温などの災害増加や農業への悪影響、水不足が起きやすくなり、生態系や人間に複数のリスクをもたらすと指摘されている。

地球が温暖化すると鳥取県はどうなるの?

気候変動によって、以前よりも今の方が暑くなって(地球温暖化)いたり、雪の降り方が変わってきたりしています。また、近年、短時間で降る大雨が増えてきたと感じている方も少なくないのではないでしょうか。

こうした気候の変化は、私たちの食べる物やみなさんの健康などにも様々な「影響」を与え、しかも、その「影響」が今後、さらにひどくなっていくかもしれないのです。